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比重について掘り下げてみる。

こんにちは、どにゃです。


今回は比重について考えてみます。


海水魚飼育における超基本項目である「比重」


その比重を計る為のアイテムである比重計はマリンアクアリストなら誰もが持っていると思います。

飼育に慣れてしまえばあまり使う事はないかもしれませんが、「比重」は飼育における重要な項目であります。


超基本項目であるがゆえに飼育歴が長くなるほど見落としがちな盲点になり、換水の際などの微量な誤差が積もり積もって大きな誤差となり、トラブルの原因が実は比重だった、ということは少なくないようです。

「比重を安定させる」というのは、ことサンゴ飼育においては重要だと思います。



ご存知のとおり比重計は色々なタイプがありますね。

まずは入門編のフロート式。
私も始めはこれでした。

66422-3.jpg


このタイプは最も安価な為、多くの方がお使いだと思います。
しかしこのフロート式は注意点がいくつかあります。

まず、フロートに僅かでも気泡が付いているとフロートの浮力が大きくなってしまい、実際の比重より高い値を指してしまいます。
気泡が付いていたら棒で突いたりしなければならず、コレが意外と面倒だったりします。

また長期間使っているとフロート部分にカルシウムなどの物質が付着し、フロートが重くなります。
すると今度は実際の比重より低い値を指してしまいます。
基本的には校正もできませんので買い換えとなるでしょう。


さらに一番厄介なのは「メーカーによって値がバラバラ」という点でしょう。
これは困った問題です。
人工海水メーカーのマニュアルに従って正確な濃度の人工海水を作り、その時に指す値を基準値として記録しておくといいでしょう。

また製品によっては一定より低い値が計れない為、白点病の治療などの為の「低比重」が測定できなかったりするのが困ります。

私はそれを理由に屈折計を購入しました。



続いて、水に浮かべて計るボーメ計。
こちらも安価な比重計ですが、最近はあまり使われていない印象です。

chanet_65807.jpeg

私は使った事がありませんので精度や注意点は不明ですが、ガラス製の為、破損しやすいようです。


上記の二つは初心者向けで、大体1,000円~2,000円くらいでしょうか。






もう少し正確性を求めると、辿り着くのは塩分濃度屈折計です。

20130430211029-330.jpg

さらに高価なデジタル式なんてのもありますが、今回掘り下げたいのはこの「屈折計」について。


これは水の屈折率から塩分濃度を表示するもので、フロート式のように気泡の心配もいらず、また校正も可能なので信頼性が高い比重計です。

フロート式より使いやすく、またなんだかプロっぽくてカッコイイ(笑)のでおススメです。


もちろんその分少し高価になり、アクアメーカーが出しているモデルで10,000円前後。
安価なノーブランド品で3,000円くらいからありますが、高品質なものは20,000円くらいします。


価格の差は品質や自動温度補正(ATC)が付いているかなどによって変わるようです。

屈折率は温度によって変化するので、それを自動的に補正してくれる機能がATCです。
ない場合は温度を考慮し自分で換算する必要があります。


しかしこのATCが付いてないものは避けた方が良いです。

その都度換算するなんてメンドウでやってられませんし、そもそも比重計が何℃かなんてわかりません。

私は今まで2個の屈折計を使いましたが、1本目はATCあり、落っことして蓋板が割れたので買い換えた2本目はATCなしっぽいです。
某オクでありって書いてある激安品を買ったら騙された模様w(もしくは極端に精度が低いか)


ATCが付いていないと、測定時の温度(比重計本体)によってかなりの差が出ます。
なぜ水温ではなく比重計本体の温度かというと、例え水温が適正な温度であっても、比重計本体が冷え冷え(冬)だったりアツアツ(夏)だったりすればたかが1~2滴の水などすぐにその温度になってしまう為です。


私が最近実際に体験した例ですが、寒い部屋から持ってきた比重計ですぐに計ると比重は1.025を示しました。
その後、しばらく比重計を手で握って温め、再度測定すると比重は1.021を示しました。

測定サンプルは同じ24℃の飼育水です。

ATCがないとこれだけの差が出ます。
この差は恐ろしいです。


要は比重計を校正した時の温度より低い時、比重は実際より高く表示されます。(本当はもっと低い)







しかもさらに!よくよく調べてみるとこの塩分濃度屈折計、調べてみると文字通り「塩分」濃度の測定用なんです。(そりゃそうだw)
何が言いたいかというと、海水濃度ではありません。

というのも、単なる塩水と様々なものが含まれる海水とでは屈折率が異なるらしく、塩分濃度屈折計で海水を測定しても、正確な比重は得られないそうです。


ホビー市場で入手できるほぼ全てのハンディタイプの塩分濃度屈折計は、塩化ナトリウムなど塩水を測定するように調節されており、海水の屈折率に合わせて調節されていません。
海水に最も多く含まれる成分は塩化ナトリウムであっても、マグネシウムやカルシウムなどの重大なイオンの存在が塩水と異なる屈折率を示す原因となります。
よって、普通の塩分濃度屈折計は海水の正確な塩分濃度を得ることができず、換算する必要があります。


以上、MMC企画HPより引用。


これは有名な計器メーカーのATAGOでも「塩分濃度屈折計」と「海水濃度屈折計」が別にラインナップされている事から間違いはないでしょう。


例えば、35pptの海水は36.5pptの塩水と同じ屈折率を示します。
よって、35pptの海水の塩分濃度を得るには、普通の塩分濃度屈折計では36.5pptを目指す必要があります。

詳しくはコチラ。(PDF)


要は35pptの海水を「塩分濃度屈折計」で計ると表示は36.5pptとなり、実際より高く表示されます。(本当はもっと低い)







つまり、「比重計(ATCなし)が冷たい時」という条件と、「海水濃度屈折計ではなく塩分濃度屈折計を使った時」という2つの条件が揃うと、実際の海水の比重は示す値よりもかなり低い、という事になります。




なんでこんな調べたかというと、ウチの一部のミドリイシがここ10日くらい前から調子がイマイチで、添加剤も入れていないし12月の頭から水換え魔人化して毎週約50%もの換水をしてるのにおかしいな~と思ったからです。
具体的には色が薄く(白っぽく)なり、今まで点灯中でも顔を覗かせていたポリプが完全に引っ込み全く出なくなったんです。


で、上記のとおり心当たりがないので久々に各パラメータをチェックしてみるも特に異常はなく、比重計を疑ってみた結果です。

比重計を温めてから計るとやはり1.021~1.022あたり。
これは塩分濃度屈折計の為、実際の海水濃度はさらにそれ以下でしょう。
魚なら良いけどさすがにミドリイシには低過ぎる比重です。


サンプの水位は足し水で一定を心掛けているので、おそらく換水時の比重がかなり低かったんだと思います。

貯めるRO水と投入する塩の量はほぼ一定なので、最初に投入量を決めた時に測定した比重が上記の要因により実際より高く表示され、比重がかなり低い状態がずっと続いていたせいかもしれない、と考えました。

そしてジワリジワリと弱ってきた・・・みたいな。



思い返してみると足し水を忘れたりして比重計が1.027くらいを指していた時は調子が良かったような気もするし、現在は濃いめの海水を補充して1.026あたりに上げて様子見中ですが、ポリプが出るようになってきたのでやはり、という印象です。


もしかしてもしかすると、以前からず~っと低比重状態で飼ってたのかも・・・。(汗)(汗)(汗)

調子が上がらない原因はコレか!?



この比重計は前々から校正しても値が安定しないのが不審だった為、新しい比重計を購入しようと思います。
やはりATCなしの比重計はこのように混乱の元なので皆様も安物にはご注意下さいw


ちなみにこの比重計の購入価格は2,780円でした。(爆安w)
1本目は3,980円。

値段は大して変わらないけど、1本目の時は2本目ほどの不安定感は無かった気がします。
画像は1本目のですが、これを見るとATCって書いてあるっぽいですね。
手元にある2本目は書いてなかった気が・・・。(汗)



水質に問題がないのにな~んか調子が上がらない、という方は初心に帰って比重(計)を疑ってみるのもいいかもしれません。



ベテランなら舐めれば判るとか!?w

作った人工海水はともかく、水槽の水は舐めたくないな・・・w




関連記事
[ 2014/01/20 ] 水質のこと。 | CM(20)

いやいやいやいや。自動温度補正。まったく知りませんでした。私はプラスチックのアレです。

にしたって、なんて金のかかる趣味なんだぁ~!!!でっかいモノからちっさいモノまで。。。うう~っ、、、
(ToT)

でもポリプの不調の原因で、比重に行き着くなんて、、、私ならどんなに迷走してもそこには行かなそうっす。。。やはりミドリイシ語の解読は難しいっすね。そもそも喋ってすらいないって噂もありますけど。。。
[ 2014/01/20 22:47 ] [ 編集 ]

どにゃさん、こんばんは。

ためになる記事ありがとうございやす♪
早速自分の比重計確認しました。
自動温度補正ついてましたが、水温ばかり気にしてました。
どにゃさんの言う通り、機器の温度が重要ですね。
また一つ賢くなったよ!!
[ 2014/01/20 23:21 ] [ 編集 ]

どにゃさんおはようございます。
いやいや、すごいです。
どにゃさんの探究心、脱帽ですm(_ _)m

しかし水温でどうたらこうたらなんて考えもしなかったですw
慌ててうちの比重計(アタゴのデジタル)を見てみたら、
水温自動補正でしたw
良かった良かったw

為になる記事、乙でした(^O^)


[ 2014/01/21 09:57 ] [ 編集 ]

どにゃさんこんにちは!
比重計って大事ですよね!
私は、当初プラスチックのタイプを使って1.024~1.025にあわせていましたが、不安になり屈折計にしました。いざ計測してみると1.030とかなり高くなっていました。恐いですね!
海水を作る時は、RO水も塩もしっかりと計っているのでその濃度を確認しています。
ボーメもありますがサンプでオブジェとなっていますw
[ 2014/01/21 13:07 ] [ 編集 ]

どにゃさんこんにちは^ ^

僕も温度とか考えたこと無かったですね(^^;;
皆さんのコメントみて久々にうちも
比重計ってみなした。
僕のはMMCのACT付きでした。
そんな機能がついてるなんて(^^;;
ただカッコイイなと思い購入しただけでした(^^;;
[ 2014/01/21 13:40 ] [ 編集 ]

はなちゃんパパさん

> いやいやいやいや。自動温度補正。まったく知りませんでした。私はプラスチックのアレです。

プラスチックのアレでも十分ですよw
もし屈折計をお求めの際はATC付きがおススメです。
激安品はヤメたほうが良いですw


> にしたって、なんて金のかかる趣味なんだぁ~!!!でっかいモノからちっさいモノまで。。。うう~っ、、、
> (ToT)

マリンアクアはお金かかりますね・・・。
いや、そのボーダーラインはやはりSPSですかね。
SPSの魅力に取りつかれると終わりですw


> でもポリプの不調の原因で、比重に行き着くなんて、、、私ならどんなに迷走してもそこには行かなそうっす。。。やはりミドリイシ語の解読は難しいっすね。そもそも喋ってすらいないって噂もありますけど。。。

いえいえ。
これこそシンプルな飼育のメリットです。
換水しかしてないんだから原因は換水にしかない、換水でおかしくなるとしたら比重しかない、みたいな。
添加剤コントロールをしてたらきっとこうはいきません。

しかしミドリイシ語って表現は面白いですね。
厳密には毎日顔色を伺うだけですが・・・w
[ 2014/01/21 16:12 ] [ 編集 ]

ぴろっく@さん

こんちは~。

> ためになる記事ありがとうございやす♪

1人でも多くの方の参考になれば幸いです♪

> 早速自分の比重計確認しました。
> 自動温度補正ついてましたが、水温ばかり気にしてました。
> どにゃさんの言う通り、機器の温度が重要ですね。
> また一つ賢くなったよ!!

ちゃんとしたヤツは付いてますね。
温度に関しては実体験で学びましたが、ATC付いてるならあまり気にしなくてもいいのかも?
[ 2014/01/21 16:16 ] [ 編集 ]

エーエイトさん

こんにちは~。

> いやいや、すごいです。
> どにゃさんの探究心、脱帽ですm(_ _)m

いえいえ、ヒマなだけですよw

> しかし水温でどうたらこうたらなんて考えもしなかったですw
> 慌ててうちの比重計(アタゴのデジタル)を見てみたら、
> 水温自動補正でしたw
> 良かった良かったw
>
> 為になる記事、乙でした(^O^)

アレ一番いいやつじゃないですかw
当然ついてますw

私みたいにケチって激安品を買わなければ悩むことはない事案ですw
[ 2014/01/21 16:20 ] [ 編集 ]

コーレタンさん

こんにちは~。

> 比重計って大事ですよね!

今回の件で軽視してはいけないと学びましたw

> 私は、当初プラスチックのタイプを使って1.024~1.025にあわせていましたが、不安になり屈折計にしました。いざ計測してみると1.030とかなり高くなっていました。恐いですね!

フロート式は各社で誤差が大きいみたいですからね。
やはり本格的にSPSやるなら屈折計は欲しいですよね。

> 海水を作る時は、RO水も塩もしっかりと計っているのでその濃度を確認しています。
> ボーメもありますがサンプでオブジェとなっていますw

私は最初に計って量を決めたら以後計ってませんでした。
そのツケが今回のように・・・。
規定量よりだいぶ少ないからう~んとは思っていたんですけどやはりでした。
[ 2014/01/21 16:27 ] [ 編集 ]

B8さん

こんちは~^^

> 僕も温度とか考えたこと無かったですね(^^;;
> 皆さんのコメントみて久々にうちも
> 比重計ってみなした。
> 僕のはMMCのACT付きでした。
> そんな機能がついてるなんて(^^;;
> ただカッコイイなと思い購入しただけでした(^^;;

MMCのはATCの上に海水用ですし、完璧ですね!
やはり皆さんちゃんとしたのお持ちですね。
やっぱケチるとロクなことないなw

そうそう、私も店員さんが使ってるのを見てカッコイイ~と思ってましたw
[ 2014/01/21 16:36 ] [ 編集 ]

こんにちは〜。

自分も以前記事にしましたが比重って意外と盲点なんですよね。
しかし一番正確だと思ってた屈折比重計にこんな盲点があるとは…
自分は当分はフロート式でいいです笑
[ 2014/01/21 17:03 ] [ 編集 ]

こんばんは

僕は最初にヤドカリ屋さんで
いっぱい説明聞いて
高いけどいいのん買いました。

日頃はフロートタイプ使ってたまに
誤差の確認してますよ。

屈折タイプにて。
[ 2014/01/21 20:48 ] [ 編集 ]

oriftaさん


こんちは〜。

> 自分も以前記事にしましたが比重って意外と盲点なんですよね。

ですね~。
飼育に慣れると見落としがちですが、基本の大事さが改めて良くわかりました。

> しかし一番正確だと思ってた屈折比重計にこんな盲点があるとは…
> 自分は当分はフロート式でいいです笑

もし屈折買うなら最低でもATC付きにしてくださいw
[ 2014/01/22 15:55 ] [ 編集 ]

vivimiuさん


こんにちは!

> 僕は最初にヤドカリ屋さんで
> いっぱい説明聞いて
> 高いけどいいのん買いました。

さすがです!
私はケチってこうなりましたw

> 日頃はフロートタイプ使ってたまに
> 誤差の確認してますよ。
>
> 屈折タイプにて。

あ、そういう使い分けもありですね!
[ 2014/01/22 15:57 ] [ 編集 ]

どにゃさん、こんばんは。とっちです。
ご無沙汰しております〜。

比重についてですが、海水の濃度を正確に測るもう一つの手段として電導率(Conductivity)で計測する、というやり方があります。
ApexのConductivity測定は校正液で校正できますし自動温度補正機能もついています。
電導率はイオンによって変動しますので、溶け具合などより緻密な濃度合わせができますよ。

私はかなりいい加減に水換えしていましたが(笑)
[ 2014/01/22 22:32 ] [ 編集 ]

結構みんな比重計の温度まで考えた人はいないんじゃないでしょうか。
まさかそんなに差が現れるとは…。
うちのは1万くらいする物なので、多分自動補正もついていると思いますが、帰ったら確認せねば。

…って言うか、前回校正したのって何年前だったっけ(汗)
[ 2014/01/23 12:43 ] [ 編集 ]

とっちさん

> どにゃさん、こんばんは。とっちです。
> ご無沙汰しております〜。

とっちさんこんにちは!
おうち記事楽しみに見てますよ~。

> 比重についてですが、海水の濃度を正確に測るもう一つの手段として電導率(Conductivity)で計測する、というやり方があります。

で、電導率ですか?
導電率(TDS)ならわかりますがw

> ApexのConductivity測定は校正液で校正できますし自動温度補正機能もついています。
> 電導率はイオンによって変動しますので、溶け具合などより緻密な濃度合わせができますよ。
>
> 私はかなりいい加減に水換えしていましたが(笑)

なんかまた難しそうですね・・・w
Apex必須なんでしょうか。

[ 2014/01/23 18:18 ] [ 編集 ]

イェーガーさん

> 結構みんな比重計の温度まで考えた人はいないんじゃないでしょうか。

そうでしょうね。
ATCが付いてれば憂慮することはありませんからw

> まさかそんなに差が現れるとは…。
> うちのは1万くらいする物なので、多分自動補正もついていると思いますが、帰ったら確認せねば。

1万ならまずついてますよw

> …って言うか、前回校正したのって何年前だったっけ(汗)

ま、トラブルが起きなければ計る必要もありませんからね。
[ 2014/01/23 18:31 ] [ 編集 ]

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[ 2014/02/08 21:42 ] [ 編集 ]

非公開さん

お返事遅くなりすみません。

雪凄まじいですね。

あ、全く問題ありません。
寧ろ歓迎です。
今後もどうぞいつでもいくらでもご自由にご利用下さい。
[ 2014/02/10 10:20 ] [ 編集 ]

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